白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第7章 悪友の直樹
とりあえず、言い訳、言い訳・・・
ダメだ言い訳のしようがねえ。
なんせ、
モロに見られちまったんだから・・・。
「姉ちゃん、ごめん!」
とりあえず、この場は謝るしかないだろう。
「冗談じゃないわよ!変態!!」
顔を真っ赤にして怒っているよ~。
とりあえずパンツは返そう。
「ほんとにゴメン、これ、返すよ」
握りしめたパンツを姉貴に差し出した。
「いらないわよ!そんなもん!
母さんに言いつけてやる」
踵を返し、部屋から出て行こうとする姉貴を
あわてて後ろから羽交い絞めにした。
「ちょっ、ちょっとやめてよ!」
暴れる姉貴を押さえ込もうとしたが
バランスを崩し、
二人してベッドに倒れこんだ。
直樹の鼻腔に
姉貴の風呂上りのいい匂いが侵入してきた。
気付くといつのまにか
直樹は姉貴に馬乗りになっていた。
暴れたときにパジャマのボタンが
取れてしまったのだろう、
姉貴の胸がはだけて、
さほど大きくない胸があらわになっていた。