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雨の降る夜は傍にいて…

第4章 台風12号MUIFA(ムイファ)

 29 9年前に還る

 あの9年前の当時、浩司の中学三年生の娘が県内有数な、いや、関東圏内でも有数な優秀なバスケット選手として成長し、偶然にも当時高校バスケットの指導者をしていたわたしを支持してくれて、入学するという嬉しい結果に、わたしと浩司は泣く泣く別れたのだ。
 そして別れてからのわたしのバスケット指導者としての人生は最高潮の高見を見る事が出来たのだが、こと、このセックスに関しては、浩司によるハードといえるストッキングラブなストッキングフェチの嗜好性がすっかり心とカラダの奥深くに迄染み込んでしまっていて、その後の数年間はまるで不感症かの如くに虚無感を感じてしまっていたのである。

 それくらいにこの浩司によるストッキングラブなストッキングフェチの快感の刷り込みは凄かったのだ。
 だが、数年間を経て、ようやくこの嗜好性も薄れてきて、ノーマルなセックスにも昂ぶりを感じる様になっていたところであった。
 
 だが、今夜、再び、この浩司の強烈なストッキングラブなストッキングフェチ的のこの愛撫のせいで、全てがあの9年前に戻ってしまったかもしれない。

 そのくらいの昂ぶりを感じていた…


「ああ、ふうぅぅ…」
 わたしは浩司のそんなストッキングラブなストッキングフェチの爪先しゃぶりの愛撫の快感にすっかり溺れ、ぐったりと全身の力が抜けてしまい、ベッドにうつ伏せになって喘いでしまっていたのだ。
 すると浩司はそのまま、わたしのワンピースのスカートの中に頭を入れて、太腿の裏側を舐めてきたのである。

「はぁん、んんっ」
 わたしは再び、そんな浩司の舌先の感触に身悶えしてしまうのだ。

「あん、イヤッ、んんっ…」
 そして舐めながら、ワンピースの後ろボタンを外してくる。

「あん、ん、んあぁ…」
 そんな太腿を舐める舌先のタッチが絶妙であり、撫で回してきている掌が溜まらなく心地よいのだ。

 わたしは9年前に還り、この禁断な過去の快感に溺れていく…





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