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雨の降る夜は傍にいて…

第4章 台風12号MUIFA(ムイファ)

 33 肉の記憶

「あぁぁぁぁ…」
 わたしはそんな彼の舌の愛撫に、無意識に両脚を広げ、再び舌の快感に溺れていく。

 ああ、早く、挿入れて…

 そして耐えきれずに舐めている傍から自らの指先を股間に運び、爪先でストッキングの股間のマチ部分を引き裂いた。

 ビリビリビリ…
 ツーっとその引き裂いた穴から伝線が蜘蛛の巣状に四方に走っていく。

「あっ、ゆり…」

「ねぇ、もうダメなの、挿入れてよ…」
 わたしはそう呟いたのだ。
 すると浩司は黙って頷き、顔を上げ、着ていた服を脱いでいく。

 確か浩司は57歳か…

 だが、カラダは引き締まり、腹は出てはいない。
 そして9年振りの懐かしい、彼の股間の怒張が猛々しく脈打っていたのだ。

 ああ、これが欲しいの…

 浩司はわたしの両脚をグイッと開き、その熱い、脈打つ怒張を、ストッキングの穴から挿入れてきた。

「あっ、んんっ」

 ヌチャ、ニチャ、ブニュ…

 湿った、淫らな、肉の濡れた密着の音がする。

「ああ…」
 懐かしい彼の肉の感触に心とカラダが震えてくるのだ。
 
 彼の怒張は、決して大き過ぎず、そして小さい訳ではない、わたしにとって正に最適なサイズなのである。
 彼と別れてから数人の男達と経験したのだが、やはり、このサイズがわたしにはジャストフィットするのだ。

 よく女性のアソコは愛する男のサイズに合わせて変化する…と、聞く。

 正にその通りらしく、わたしのアソコは彼の、浩司の怒張を記憶しており、挿入った瞬間に、膣の肉が愉悦し、彼のサイズに一瞬のうちに適応した感じが伝わってきたのである。

 わたしのアソコは大抵、初めての男のモノには最初は違和感を感じてしまうのだ、だが、交じわっている間に、徐々に適応し、二度か三度目くらいの逢瀬でようやくフィットしてきていた感覚があったのだが、正にこの浩司のモノは挿入ってきた瞬間に、中の肉が記憶を取り戻したかの如くに愉悦をし、包み込んだ感覚がして、そして瞬く間に快感を呼び起こしてきたのだ。


「ああっ、こ、浩司ぃ…」

 わたしは快感に、愉悦に喘ぎ声を漏らしてしまっていた…

 




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