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雨の降る夜は傍にいて…

第5章 秋冷え…

 45 禁断の快感

 脳裏には奥様の顔が、美香ちゃんの顔が、二人の声が、グルグルと廻っていた。

 ほらっ、奥様、わたしはアナタの夫に抱かれてるのよっ…

 ほらっ、アナタのパパに抱かれているのよ…

 アナタのパパはわたしが大好きなのよ…

 そう脳裏で叫ぶ。

 背徳感と罪悪感からの堪らない快感である…
 心が激しく震え、痺れ、ジリジリと焦れていく。


 ああこれよ、この快感をわたしは切望していたんだ…

「ああっ、っくうぅぅぅ…」
 わたしは彼の舌先と、この背徳感と罪悪感という快感のスパイスに、瞬く間に絶頂を迎えてしまった。

「はぁ、ふぅ、はぁ、ふぅ」

 悪魔の快感といえる絶頂感であった…


「ああっ、っくうぅぅぅ…
 はぁぁ、もっとぉ、もっとよぉ…」
 激しい絶頂感に身悶えし、叫びながら、更に強い快感を、愛撫を求めていく。

 指先の動きにより、激しく絶頂のいわゆる潮を吹いてしまい、シーツはぐしょ濡れになっていた。

「ゆ、ゆり…」
 あまりの激しい淫れ方に、浩司はやや戸惑いの顔をする。

「ねぇ、ねぇ、挿入れてよ、アナタの挿入れてっ」
 わたしは完全に淫靡で、淫らな子宮の思考に支配され、更に快感を求めて叫ぶ。
 
 愛の証しである、愛しい男の怒張が欲しくて堪らなかったのだ…

 ジュブブ、ヌチャ…

「はうっ、あぁぁぁ…」
 まるで泥濘んだ沼に挿入いったかの様な、湿った、淫靡な、いやらしい肉の音がして、膣が愛しい男の怒張を受け入れ快感の震えを起こす。

「うわ、ゆり、すごいよ」
 多分、浩司にとってもわたしの膣の激しい纏わり方と、締め付け方がいつもと違うのであろう、挿入れてすかさずそう快感の感嘆の喘ぎを漏らしてきた。

「はぁぁ、こうじぃ、あぁ、愛してる」
 わたしは喘ぎながらそう囁く。

「うん、俺も…」

 ヌチャ、ビチャッ、ヌチャ、ビチャ…

 浩司も激しく突き上げながらそう返してくれる。

 ああ、奥様、わたしは、わたしは…

 背徳感と罪悪感がわたしを心から痺れさせ、震わせ、絶頂感へと導いてくるのだ…

 まるで麻薬、禁断の麻薬中毒の快感の様であった…

「あっ、ヤッ、ダメっ、やんっ、イッ、イッちゃう、あぁぁぁ、っくうぅぅぅ………」
 
 激しく全身を激しく震わせ、絶頂し、意識を翔ばしてしまう…

「はぁぁぁぁぁ………………」




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