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雨の降る夜は傍にいて…

第2章 春雷

 40 何十倍の…

「あっ、ううっ、あぁぁ…」

 チンポを中心に、カラダ全体に射精の絶頂感の快感が広がっていく。
 その快感は普段、いや、2日と開けずに毎晩のようにやっているオナニーの何倍もの、いや、何十倍もの快感であったのだ。

「あぁぁ…」

 俺は思わず、感嘆の、感動の、感激の吐息を漏らしながら、このフェラチオの快感の余韻に浸っていた。

「うわぁ、さすがだわ、もの凄い量だわ…」
 ゆり姉ちゃんはそう呟きながらティッシュペーパーに俺の爆発的に吐き出した精子を戻しながら、そう云ってきたのだ。

「でも、出したから落ち着いたでしょう…」
 そしてそう微笑みながら、そう囁いてくる。

「う、うん…」

 ああ、ゆり姉ちゃん…

 俺にはその微笑みが女神の微笑に見えていたのだ。
 そしていつものオナニーなら、こうして射精した後はそれまでの昂ぶりが嘘のように引き、落ち着いてきている筈なのに、全く、全然、収まってはいないことに内心驚いていたのである。
 逆に、更に、ジンジンと疼きを増してきているのであったのだ。

 なんかすげぇや…

 これが相手がいるって事なのか…

 だがこの射精によりさっきまでのような、一瞬自分を見失う程の興奮の昂ぶりは落ち着いてきていた。
 そして改めて冷静に周りを観察できるように、視界が急激に広がってきたのである。

 そしてこの薄暗い部屋の中で、目の前にいる、ゆり姉ちゃん、いや、裸の女神の姿が、白く浮き上がって俺の目に写ってきたのだ。

 ああ、なんて美しいんだ…

 俺はそんなゆり姉ちゃんの裸に、いや、初めて見る女性のナマ裸に、感動してしまう。

 女神だ…











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