禁断の夏合宿
第2章 夏合宿スタート
『いきそうだ…』
精液を受け止めるために
枕元のディッシュを取ろうとした瞬間、
ガタッと音が響いた。
音がした方を見るとドアが少し開いていた。
しまった!!
部屋のドアに鍵を掛けるのを忘れていた。
生徒の誰かに、
この情けない姿を見られたに違いない。
誰だ!
大声をあげて追いかけたかったが
射精の衝撃が局部を襲った。
第一波、第二波と衝撃は続いた。
衝撃が収まり、
急いでティッシュで肉竿を拭い、
あわてて廊下に出てみたが
人影など、もはやどこにもなかった。
翌朝、みんなは
「眠い」だの「ダルい」とか言いながらも
元気に朝食を食べていた。
部長の相川も、
まるで昨夜に何事もなかったかのように
いつも通りだった。
ただ一人、吉本だけが
夜のオナニーを
誰かに見られたかもしれないと
オドオドしていた。
何人かがコソコソと話し合い
キャハハと大声で笑うと
自分の恥態を見た奴が
言いふらしてるのではないかとドキリとした。
朝食を終え、
午前中の練習に備えて
それぞれが離散し始めた。
相川がスッと吉本に近づき
「先生、今夜は最後までシてあげるね」と
耳元で囁いた。
吉本の心は明るくなった。
オナニーを見られた確証などない。
あれは俺の気のせいなんだと
必死に思い込んだ。