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禁断の夏合宿

第5章 熟女 里美の誘い


食堂に行くと
選手たちはすでに朝食の最中だった。

チラッと育美と目が合った…

みんなにわからないように育美の唇が
『チュッ』と投げキッスをした。

思わず心が暖かくなる…
頬が紅潮してるのではないかと
ヒヤヒヤしながらテーブルについた。


そんな二人を
樋口陽子と井上佳奈が睨みつけるような
痛い眼差しを注いでいることに
育美も吉本も気付かなかった。


これからも育美との愛を育むために
体力をつけなければ…

吉本は食欲はなかったが
無理やり胃袋に朝食を詰め込んだ。

だが体は正直で、
満腹になると睡魔が襲ってきた。

育美は楽しげに部員たちと談笑している。

わずかに10歳ほどの年齢差なのに、
やはり若さのエネルギーとはすごいものだと
感心した。

育美と目があったのを機に、
育美を手招きして呼びつけた。

「なんでしょうか?」

いつもと変わらぬ接し方だが、
吉本の目には水泳部の部員ではなく
一人の女に見えてしまう…

「悪いんだが、先生はこれから
学校に残っている顧問の桜川先生と
今後のトレーニングについて
メールで連絡しなきゃなんないんだ…
だから、俺が決めた練習メニューを
お前がみんなを引っ張っててくれないか?」

愛する男が自分を頼りにしてくれてる…

育美はそう感じた。

だから、とびっきりの笑顔で
「わかりました」と了承した。

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