禁断の夏合宿
第6章 リンチを乗り越えて
「平等に愛するだって?」
何を言い出すんだとばかりに
吉本は自分の耳を疑い、
発言した陽子を凝視した。
「そうです!私も先生に抱いてほしい!!」
陽子の発言に呼応するかのように
明日香が言った。
「わたしも!!」
「私にも気持ちいいことしてください!」
各自が明日香の言葉に触発されて
性欲の捌け口を吉本に願い出た。
「せんせい…抱いてあげて…」
育美が吉本の腕の中で、
か細い声で訴えた。
「育美…」
俺がみんなを抱いてもいいのか?
そう言うと
「このままじゃ水泳部が
バラバラになってしまいます」と
泣きながら言った。
愛する男のペニスが
みんなの玩具にされたくはない…
でもこのままだと
水泳部が空中分解してしまう…
育美は一人の女ではなく、
水泳部の主将としてこの場を収めたかった。
そのためには吉本の体を
部員に捧げるしかないと思った。
「さすがキャプテンね。
わかってるじゃない」
佳奈が妖しげな微笑みを浮かべ、
あなたはこっちで見学よと
育美を吉本の腕の中から引きはがした。
「先生、最初に私を抱いてください…」
育美が去った腕に明日香が飛び込んできた。
明日香の細い指が
ジャージのジップをつまみ、
ゆっくりと下しはじめた。
「わたしも…」
「いやよ、私を先に…」
部員たちの手が吉本の体をまさぐりはじめた。
水中で吉本の体は、
あっという間に丸裸にされた。