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禁断の夏合宿

第6章 リンチを乗り越えて


そしてこの場を収集させるには
事実を公表すべきだと思った。

「そうだ。俺は育美を愛してしまった。
禁断の恋だというのはわかってる…」

「先生が誰を好きになっても
それは仕方ないことです。
でも、私たちが彼氏にも会えず、
こうして合宿で耐えてるのに
二人だけで美味しいことをしてるのが
私たちは許せないんです!」

一人の部員の発言に
堰を切ったように皆が
そうだ、そうだと騒ぎ始めた。

「ま、待ってくれ、
俺は育美だけじゃなく他の部員にも…」

育美以外にも
陽子と佳奈を抱いてしまったことを
白状しようとした。

そう言いかけたとき

「先生!私たちにも平等に愛してください!」

と吉本の発言を遮るように陽子が叫んだ。


陽子と佳奈は
育美よりも先に自分たちが
吉本に抱かれたことを
公表されたくなかった。

今は育美に怒りの矛先が向いているが
そのことがバレれば
自分たちに火の粉が降り注ぐのが
わかっていたからだ。

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