禁断の夏合宿
第7章 男としての意地
ドアを開けてやると
約束どおりに妙子と淳子が立ち尽くしていた。
「疲れてしまって、
もう来ないのかなと思ってたよ」
「夕食後、部屋に戻って寝転んだら
少し眠っちゃいました」
妙子は正直に告白した。
どおりでショートヘアーの髪が
ボサボサな理由に納得がいった。
「私は全然へっちゃらでしたよ」
淳子が得意気に言うと
「あんた練習で上手くサボってたもんね」と
妙子が横やりを入れた。
「まあ二人とも、
そんなところに突っ立っていないで
中に入りなさい」
二人を招き入れたのはいいが、
一年生の二人は、
ついこの間まで中学生だったので
セックスアピールに乏しく
子供のような顔をしていた。
『だめだ…こんな色気のない二人だと
勃起しようがないじゃないか…』
そう思ったが
抱いてやるという約束を反故にはできない。
「何か飲むか?」
そう言ってみたものの
冷蔵庫には
ミネラルウォーターしか冷やしていなかった。
「先生のザーメンが飲みたい…」
幼い顔をしながら
妙子は大胆なことを口走った。
「私も先生のカルピスがいい」
淳子も負けじとそう言って
吉本に抱きつきにきた。
「おいおい、せっかちだなあ…
夜はまだまだ長いんだぜ」
つまらない世間話でお茶を濁そうとした企みが
脆くも崩れ去った。