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恋人は社長令嬢

第5章 我慢するのはお互い様

「何だよ、元気ないな~。」

「うん……」

瞬は、ネクタイを締め終わると、自分のベッドで丸くなっている梨々香の側に座った。

「梨々香らしくないじゃん。」

そう言われ、顔を上げる梨々香。

瞬の笑顔は、いつも梨々香に元気をくれる。

「うん。私、頑張るね……」

「その意気、その意気。」

瞬は梨々香の頭を、クシャクシャと撫でた。


「へへ…」

梨々香の体全部が、くすぐったくなる。

「そろそろ起きて、出る準備しろよ。」

「ふぁ~い。」

梨々香は、ベッドから出ると、シャワー室に向かった。

「……今からシャワー浴びるの?」

「うん。ダメ?」

「ううん……」

瞬は、自分の大きなパジャマの、上だけを着ている梨々香をじっと見ている。

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