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恋人は社長令嬢

第5章 我慢するのはお互い様

ブカブカのパジャマ。

そこから伸びる、すらっとした両脚。

腰の部分は、布が余り余っているというのに、胸の部分は、くっきり形が浮き出ている。


瞬はちらっと、時計を見た。

まだ時間に余裕はある。

「梨々香、ちょっとおいで。」

「え~、なあ~に~?」

文句を言いながらでも、言う事を聞くところが、またかわいい。

瞬は側に来た梨々香を、そのままベッドに、押し倒した。


「ちょっと、ちょっと!!今から仕事じゃないの?」

「そうだよ。」

「大丈夫なの?」

「平気、平気。」

瞬は、せっかく締めたネクタイをはずし、シャツを脱いだ。

夜、暗い中で見る顔と、朝、明るい中で見る顔。

どちらも、ドキドキするくらいに、カッコよく見える。

「瞬……」

このカッコイイ人が、今の自分の彼氏なのだ。

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