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恋人は社長令嬢

第5章 我慢するのはお互い様

次の日梨々香は、瞬の会社の近くの公園に来た。

なんだかんだ言っても、週に一回しか会えないなんて物足りない。

毎日でも、会っていたいくらいだ。

「キャハッ!いくら何でも、毎日は身体がもたないか……」

顔を真っ赤にする梨々香。


「えっ?梨々香?」

瞬が疑いの目で、近づいてくる。

「瞬!!」

梨々香は両手を広げて、瞬に飛びついた。

「あれ?今日なんか、約束してったっけ……」

「ううん。ここに来れば、瞬に会えると思って!」

瞬は次の瞬間、梨々香を自分から放した。

「そんなこと言って。レッスンは?」

「レッスン?ないよ、今日。」

「ウソつかない。毎日あるって、言ってただろ。」

瞬は飽きるように、ため息をついた。

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