テキストサイズ

恋人は社長令嬢

第5章 我慢するのはお互い様

そんな話、パパは言ったことなかった。

「なかなか会ってあげられないから、梨々香がレッスンに集中してくれると……助かるんだ。」

なんだか、距離を置こうとする、言い訳されてるみたい。


「会うの控えるって、どのくらい?」

「そうだな……2ヶ月ぐらいかな。」

「2か月も!!」

梨々香の胸は、不安でいっぱいだ。

「まさかそのまま、自然消滅狙ってるわけじゃないよね!!」

「梨々香?」

自分を見つめる彼女は、目に涙をたくさんためていた。


「2ヶ月だけだって。」

「2ヶ月もだよ!」

二人の間に、沈黙が流れる。

「瞬は、もう……私のこと飽きたの?」

「はい?」

「だから、都合よく別れようと、思ってるの?」

「違うって……」

「だったら、はっきり言えばいいじゃない!やっぱりガキとは、付き合えないって!」

「そうじゃないって、言ってるだろ!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ