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恋人は社長令嬢

第5章 我慢するのはお互い様

「ええ!!しばらく会えないって、言ってきたあ?」

「バカ!!大きな声を出すな!」

ここは、瞬と至の行きつけのお店。

Yuuu’s Bar。

瞬と至は、久しぶりに飲みに来ていた。


「なんでまた……」

「ほら、うちの会社、これから繁忙期になるだろう?」

「って言ったって、毎日残業するわけじゃないし。ああ!あれか!」

「何だよ。」

「彼女に飽きたのか?」

「違うって!」


やっぱり、距離を置くって、そういう事になるのかな。

梨々香も、思いっきり泣いていた。

瞬は、ちょっと自己嫌悪。

相手の事を思って、決断した結果だったのに。

そりゃあ、自分だってもっと梨々香と一緒にいたい。

でも、梨々香はまだ高校生なのだ。

もっと、同級生と過ごす時間だって必要だし。

立派な夢があるんだから、それに向かって、頑張ってほしい。

少なくても、自分と付き合ってる事が、梨々香の重荷なんかに、なって欲しくない。

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