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恋人は社長令嬢

第5章 我慢するのはお互い様

「うっ……」

胸を何かで、刺されたような感じがした瞬。

「ばあか。相手が一人暮らしならともかく、実家で暮らしてる女の家に、夜中、会いに行けるかよ。」

至が、嫌みそうに言った。

「何も家じゃなくたって、いいじゃない。見つからないように、家の側に行けばいいのよ。要は、気持ち。」

那々香の持っているグラスの中で、氷がカランと音を立てる。

「ケッ!那々香と付き合うヤツは、相当タフじゃないと、やっていけないぜ。」

至は、瞬を挟んで反撃。

「おまえ、夜もしつこいだろ。」

「しつこくありません。むしろしつこいのは、相手の方です!」

「そんな事言って。実は、相手にやらせてるクセに。」

「彼女がいないからって、ひがまないでよ。」

「誰がひがむかよ!俺は、女がいなくても、相手に不自由しないの!」

「遊び人!」

「エロ女!」

「うわああ!!いい加減にしてくれ!!」

那々香と至の間で、瞬が爆発。

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