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恋人は社長令嬢

第5章 我慢するのはお互い様

「梨々香に会えない俺の前で、そう言う事を言うな!」

瞬は顔をテーブルに付けて、悔しそうにしている。


「だったら、会えばいいじゃない。」

那々香は、簡単にモノを言う。

「まあ…何も回数を減らせばいいだけで、全く会わなくなる必要はないよな。」

至もいつの間にか、那々香よりの意見だ。

「うるさい……」

瞬が呟く。

「俺がどれだけ、梨々香を愛しているか……おまえらには、分からないんだ。」

急に黙る、那々香と至。

「梨々香は今、夢が叶うかどうかの瀬戸際なんだ。俺が……うっうっうっ……」

今度は、泣きだした。

「俺が……うぇっ……邪魔したら…ダメなんだよ~」

完全にお手上げに状態の至に、他人の振りをしようとする那々香。

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