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恋人は社長令嬢

第6章 愛してるのは言葉だけ!?

ありゃ~ 一番誤解される場面ですか。


「あの女とは、何でもないって…」


って 何で 言い訳?


「付き合ってるんじゃないんですか?」

「違う違う!」

「だって別れる時、愛してるって…」

「挨拶だって!」

「お、俺もって言ってました。」

「だから、俺もあいつも外国育ちだから!こう…社交辞令みたいなもんなんだよ。」


ん? それとも違うか。


だが、埜々香の目はキツくなった。

「社交辞令で、愛してるって言うなんて……間違っていると思います。」

「えっ…」

胸がズキッとする至。

「そんな軽はずみに、口にするような言葉じゃないわ。」

そう言って埜々香は、仕事に戻って行ってしまった。


「あ~あ…これだから日本人は、困るんだよな。」

至は埜々香の背中を見ながら、ズキッとなった胸を押さえた。

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