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恋人は社長令嬢

第6章 愛してるのは言葉だけ!?

「分かった!分かった!!」

瞬は興奮している梨々香を、なだめるように言った。

「じゃあ、今日はご飯食べないで、映画観たら帰ろうな。」

「やだあ~夜ご飯、瞬と一緒に食べたいも~ん…」


うう…

今すぐにでも、襲いたいくらいに、可愛い。


「大体、何でどっちかなの?どっちも行けばいいじゃん~」

「ごめんね。そこまで、お金持ってないんだよ。」

「何で持ってないの~?」


何で? 何でって言われても。

そりゃあ、貯金を下ろせばある事はあるけど。

そこまでしようか、どうしようか。

迷ってる瞬のポケットが、ゴソゴソ言ってる。


「おっと!!」

「瞬のお財布みっけ。」

梨々香の手にいつの間にか、自分の財布がある。

「こら!返しなさい!!」

腕を掴もうとするが、スルッとかわされる瞬。

「ええ~全然ないと思ったら、8,000円くらいあるじゃん。」

「うわっ!中身を見るな!」

瞬は、梨々香から財布を奪い返した。

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