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恋人は社長令嬢

第6章 愛してるのは言葉だけ!?

「え?だって…え?」

まさか、一人で映画館?

『まだ家に戻っていないんです』

もしかしたら、ずっと、俺が行くまで、そこで待ってくれているか?

大人だって、余程の映画好きじゃない限り、一人で映画を観るなんて、しない。

でも、そこに梨々香がいたら?

瞬は半信半疑で、二人が行くはずだった映画館へ行った。


「……待てよ。」

瞬は、足をピタッと止めた。

「なんで、あいつ……家に戻ってないんですって、言ったんだ?まるで、一緒に住んでるみたいに…」

瞬は、目を閉じて考えた。

「まあ、いい。今は、梨々香の方が先だ。」

急に走り出した瞬。


あ~あ。

梨々香の秘密が、ちょっぴり分かりそうだったのにね。

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