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恋人は社長令嬢

第3章 恋愛に年の差なんて

「ねえ。何買ったの?見せて見せて。」

瞬は黙って、袋を渡した。

「あっ…これ…」

中には、さっき梨々香が欲しいと言った、水色のマグカップがあった。

「あげる。」

「でも…」

「梨々香ちゃんの為に、買ったんだし。受け取って。」

ぶっきらぼうに背中を向けて、歩きだす瞬の後ろを、梨々香は、幸せな気持ちでついて行った。


その後、一緒に夕食を食べて、瞬と梨々香は、外を歩いていた。

「この後、どこに行くの?」

目をキラキラさせながら、聞いてくる梨々香。

「この後か……梨々香ちゃんの家は、門限何時?」

「門限?ないよ?」

本当は、梨々香だけ10時に、設定されていた。

「だよな。あの場所で酒でも飲んでれば、門限なんてあっても守れないよな。」

初めて会った夜のことを、思い出してしまった。


「自分だって、その日会った女の子と、泊まったじゃん。」

「自分は大学生だって、ウソついてたくせに、よく言うよ。」

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