恋人は社長令嬢
第3章 恋愛に年の差なんて
「もしかしたら、今までもそういう事、してるんじゃないの~。」
梨々香は不機嫌になった。
「してないよ。初めてだって。」
「信じないもん。」
「ホント。一目ぼれだったし。」
梨々香は途端に、機嫌が良くなった。
「チャンスだと思ったんだ。俺の彼女にはなってくれないだろうなって、考えてたし……」
「そんな事、考えてたの?」
「そう。そのくらい、可愛かったの!」
「何で、過去形?」
瞬の、恥ずかしさを隠す為に、笑った顔が印象的だった。
「帰ろうか。家まで送るよ。」
そう言って瞬は、梨々香の肩に、手をまわした。
ドキドキしながら、梨々香はボソッと呟いた。
「もうちょっと…一緒にいてもいいよ。」
「そうしたいけど、明日学校だろ?」
「うん。でも、Hする時間ぐらいあるよ。」
途端に瞬の手が、梨々香から離れた。
「赤間さん?」
見ると、瞬は深呼吸をしている。