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恋人は社長令嬢

第3章 恋愛に年の差なんて

「反則だって。このタイミングで。」

瞬は、困った顔をしている。

「だって男の人って、たまるんでしょ?」

「ぎゃ!!」

瞬は梨々香の口を押さえて、周りを見渡した。


「女の子がそういう事、言っちゃダメだよ。」

「どうして?」

「どうしてって、そんな事言われたら、男はみんなその気になるから。」

「いいじゃない。彼氏を、その気にさせてあげられるなんて。」

瞬は、深いため息をついた。


「あのさ、俺、これでも自制してるわけよ。」

「何でするの?彼女相手に。」

「だ~か~ら~。」

瞬は照れながら、顔をポリポリと掻いた。

「……彼女って言ったって、梨々香ちゃんはまだ、高校生なんだし。」

「関係ないじゃん。」

「関係あるの!」

瞬がどうしてそんなにムキになるのか、梨々香には分からなかった。

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