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恋人は社長令嬢

第3章 恋愛に年の差なんて

翌日、会社のフロア。

「はあ~…」

深いため息をつく瞬が、そこにはいた。


「陰気くさいわね、ため息なんて!」

「そうだぞ。幸せは、そうやって逃げるんだ。」

那々香と至には、人を思いやるという気持ちがないのか。

「何かあったの?とか聞かないのかよ。」

瞬は、少しムキになった。

「聞いてほしいのなら、そう言いなさいよ。」

「仕方ねえな。1分で終わらせろ。」


神様。

なぜ俺の周りに、こういう人を置いたのでしょうか。


「あのさ、俺の彼女の事なんだけど……」

「ああ、あのかわいい子?」

至は即答した。

「うん。俺、あの子を目の前にすると、犯罪を犯しそうな気がするんだ。」

「え?意味分からない。何の犯罪?」

那々香の頭の上に、“?”が飛ぶ。


「公序良俗違反。」
※社会一般的な秩序・風習・習慣を乱す事

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