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恋人は社長令嬢

第3章 恋愛に年の差なんて

瞬と至は顔色一つ変えずに、仕事を始めた。

「よかったの?」

那々香が聞くと、二人は顔を見合わせた。

「那々香は、ほっとけないんだろう?」

「仕事は、終わるまでやり遂げる。松森のいいところだよ。」

「瞬…至…」

那々香は心の中で、二人に感謝した。


4人で残ったせいか、仕事は思ったよりも、早く片付いた。

「今日はお疲れ様。晩飯は俺が、おごろう。」

亮介の一言で、今は4人で居酒屋にいる。

「課長、いただきま~す。」

「いっぱい飲んで、食べてくれよ。」

瞬も至も遠慮なく、ガバガバとビールを飲んでいる。

「ちょっと!二人とも少しは、遠慮しなさいよ!」

那々香が小さい声で、説教する。


「いいよいいよ。見てて、気持ちいいじゃないか。」

亮介は反対に、仏のような顔だ。

「これだから女は。こういう時にチビチビ飲むのは、返って失礼なんだよ。」

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