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恋人は社長令嬢

第3章 恋愛に年の差なんて

「そう言うなよ。恋愛に、歳なんて関係ないんだから。」

亮介の発言に、三人は黙った。

「課長……」


意外だった。

温和で大人しい印象の亮介から、そんなセリフが飛び出してくるなんて。

「不思議だよな……普通に考えれば、歳が近い方が話は合うし、趣味も合う。ギャップも、感じる事もない。だけど、違うんだ……本当の意味で、惹かれあう相手っていうのはさ。」

至が、ヒュー♪と口笛を鳴らした。


まるで、誰かを想いながら、出た言葉だ。


「課長の奥さんって、歳が離れてる方なんですか?」

瞬が微笑んだ。

「あ、ああ……と言っても、4歳年上なだけ。」


那々香はテーブルの下で、手をギュッと握った。

いかにお酒の席とはいえ、奥さんの事なんて、聞きたくない。

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