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恋人は社長令嬢

第3章 恋愛に年の差なんて

しばらくタクシーが走った後、那々香は口を開いた。

「…あんな事して、二人にばれたらどうするの?」

「いいさ。」

亮介を見ると、自分を見て微笑んでる。

「バレてもいいと思った……あまりにも、矢口が那々香、那々香ってうるさいから。」

「ああ、あの……」


外国育ちの至は、大抵の人を名前で呼び捨てにする。

だから、話しかける時も、”那々香”と呼んでくる。


「…嫉妬してるの?」

「そうかもな。他の男が、那々香って呼び捨てにするのは、あまりいい気分じゃない。」

「あいつは、誰に対しても同じよ。」

「知ってる。」

亮介は、急に那々香を抱き寄せた。

「店でさっき話した事、奥さんの事じゃあない。君の事だから…」

「うん…分かってる……」

「さすがだね。」

そう言って亮介は、那々香の唇にキスをした。

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