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恋人は社長令嬢

第4章 蝶よ花よと育てたつもりが

元々、この会社の一社員だった春樹。

彼の運命を変えたのは、一人の女子大生。

松森京香(19)。


当時、社長を務めていた父親の元へ、遊びに来た時に、ただの平社員・北島春樹(27)に一目惚れ。

迷惑だとは気付かずに、とことん攻めまくり、終には自分の婿養子にして、一年後、那々香が産まれたのだ。


「春君。はい、メガネ。」

「ありがとう。京ちゃん。」

今でも、一日中べったりしている、仲良し(?)夫婦なのだ。

「春君、付けて。」

京香が持っているのは、結婚する前に買わされた、モトイ、プレゼントしたネックレスと、数年前に買った覚えのないネックレス。
※知らない間に自分の口座から、代金が引き落とされていた


「はい、OK。」

すると京香は、くるっと振り向く。

「何?」

「もう!毎朝、言ってる事があるでしょう!」

「ああ……今日もきれいだよ、京ちゃん。」

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