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恋人は社長令嬢

第4章 蝶よ花よと育てたつもりが

言わされてるのか、言わざるを得ないのか。

そこいらへんは、置いといて。


身支度を整えた後は、二人でダイニングへ。

「おはよう。お父さん、お母さん。」

那々香のしっかりした挨拶。

「おはようございます。お父様、お母様。」

埜々香の可憐な挨拶も、響き渡る。

「おはようございます。旦那様。」

「おはよう、相模原。」

「今日のご予定は、朝10時から定例会議。場所は本社第1会議室。13時に奥様と昼食……」

「13時から妻と?」

「はい。」

「バカな。会議はいつ終了するか、分からないんだぞ。」

春樹のその言葉に、京香はピクッとなる。


「だ~か~ら~?」

「へっ……」

「私とは、お昼御飯、一緒に食べられないって言うの?」

「いや!よく聞きなさい。大事な会議であればるほど、時間は伸びる。大切な君を、待たせておくわけにはいかないだろう。」

にこっと笑う京香。

つられて笑う春樹。

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