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「そんな課長の下に付いて、那々…松森君が、昇格できるとでも、思っているのかね。」

亮介は、言葉を失った

「どんなに優秀な人物でも、上に付く者で、扱われ方も変わる。それは、歴史の中でも証明されている。」

春樹は、少し優位に立ったと思った。


もう少し言えば、この男を引きさがって、那々香を一日中、自分の側に置いておける。

そう思った時だった。


「うわっ！やめろ！！松森！！」

「落ち着けよ、那々香！」

瞬と至の制止を振り切って、那々香が応接室へと、入ってきた。

「さっきから、黙って聞いていれば！！」

那々香は、本気で怒っている。

「君！社長の前だぞ！」

部長が立ち上がり、叫んだ。

「社長が……」

そこまで言って、那々香は我に帰った。


そうだ。

ここではこのエロ父親も、社長なのだ。


「申し訳ありません、社長。」

那々香は、とりあえず頭を下げた。