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恋人は社長令嬢

第4章 蝶よ花よと育てたつもりが

「じゃあな、埜々香ちゃん。また。」

「は、はい!!」


また、と言われて埜々香も嬉しそうだ。

見つからないように隠れていたが、埜々香の幸せそうな顔を見ると、一声掛けたくもなる。


「埜々香。」

「ひっ!!」

あり得ないくらいに、飛び上がる埜々香。

「お、お父様……もしかして、今の……」

「何のことだ?俺は今、ここを通りかかっただけだが?」

埜々香の為に ウソをついた。


「そうだ、埜々香。」

「はい。」

「これから、ちょっと俺に付き合わないか?」

「はい?」

埜々香は、不思議そうな顔で、父親を見た。

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