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恋人は社長令嬢

第4章 蝶よ花よと育てたつもりが

12:55。

京香との待ち合わせの為、会社の裏口に行く春樹。

京香は既に、車の中で春樹を待っていた。


「お疲れ様、春君。」

「待たせたね、京ちゃん。」

春樹は京香の隣に座ると、運転手の方を見た。

「出してくれ。」

「待って、春君。」

「ん?」

「梨々香が、まだ中から戻らないのよ。」

「梨々香?なんであいつが、この会社に?この時間は、まだ学校だろう。」

「テストで、早く終わったんですって。」

「あいつ……」


春樹はそうつぶやくと、車のドアを開けた。

「旦那様?」

運転手が慌てて、外へ出る。

「ああ、そこで待ってろ。梨々香を連れてくる。」

「は、はい……」

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