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恋人は社長令嬢

第4章 蝶よ花よと育てたつもりが

瞬にしてみれば、日に二度も社長を見るなど、あり得ないことだ。

「お疲れ様です。」

触らぬ神に崇りなし。

瞬は、顔を見られない程に頭を下げた。

「ご苦労。」

春樹はスッと、瞬の前を通り過ぎた。


ほっとする瞬。

後は、このままエレベーターで、三階へ行くだけだ。

「ああ、君。」

心臓が飛び出る程、驚く瞬。

「はい……」

瞬は息を飲みながら、返事をした。

「今のは、君の彼女か?」


み……み…みみ見られてた!!


「は、はい!!」

ヤバイ。声がうわづった。

「ちらっとしか見れなかったが、随分若い女の子と、付き合ってるんだな。」

「はい!」

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