テキストサイズ

恋人は社長令嬢

第4章 蝶よ花よと育てたつもりが

「わが社の社員が、女子高生と遊んでると、つまらい噂を立てられると困る。いいところで、手を切るんだな。」

瞬は、社長の方へ振り向いた。

「それはできません。」

「何?」

「彼女とは真剣に、付き合っているんです。別れるなんて事は、考えていません。」

春樹は、目をパチクリさせた。

「あんなチャラチャラした女とか?」

自分の娘だから、なんとでも言える。

「あれでも彼女は、しっかりしてるんです。」

引きつった笑顔で、返事をする瞬。

「真剣に付き合っていると言ったな。結婚まで考えているのか?」

瞬はそう聞かれると、穏やかな顔で答えた。

「はい。自分に取っては、運命の女性ですから。」



あの梨々香が、運命の女性か……


ストーリーメニュー

TOPTOPへ