テキストサイズ

終焉告げる金色の蝶と死想の少女

第4章 零れ落ちた者と傍観者

「これどうするんだよ。本当に、なんだったんだ……」



誰のものともわからないトランクケースを勝手に押しつけて、意味深な言葉まで残して、自分はさっさと舞台が降りる――喰えないやつだと希石はため息をつく。



ふいに思い出した、懐かしい匂いの源を。


忘れないはずの、忘れた花の名を。



「なんで、忘れてたんだ……?」



あの蝶の仕業か。




それとも――――?




浮上しては沈む記憶が告げるのは、終焉の始まり。



エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ