👿サディステック👼エンジェル
第9章 残酷愛
そこには――――ただ…
不吉な空気が充満しているような気がした。
「先生――――…アイツは…来たの?」
「だから…アイツって…誰の事だよ…」
隣に座り――――震える矢先の背中を撫でる。
「姉さん――――…矢先 京子(やさき きょう)……頭のいかれた女…」
姉さん…
頭の――――いかれた女…?
俺は――――姉だと言う…不気味な女が帰り際に矢先にしたことを思い出し…ハッとする。
「――――来てたよ……なんか――――両親とは別々に来てたよ。し、仕事帰りだったらしい…」
「嘘だ!――――…あの女が…いたんだ…内藤先生が引かれた直後に…あの女の声がしたんだ!」
は?――――その場に…いた?
あの…不気味な女が?