👿サディステック👼エンジェル
第9章 残酷愛
「――――好き…過ぎて…お前の事を犯したって事か?」
矢先は…コクンとうなずいた…。
「俺が――――セックスに暴力や痛みを与える思考の持ち主なのは…多分…、セックスは…痛くて苦しくて…屈辱的なモノ…って認識だからだと思う…」
「矢先――――…」
苦しそうに…ポツリ、ポツリと話していく矢先に…俺は胸が痛くなる。
そして、あの女が「私はもう大丈夫!」と、両親に言っていたことが――――何の事だか…理解した。
「姉は――――両親に取り押さえられ…高校を卒業する前に…アメリカに留学させられた…。
俺と引き離すためと、更生…のため――――で、今年の9月に留学先から帰ってくるって連絡があったんだ――――。更生もしたし、あっちで人生観変わったから…もう俺には興味ないって…それでも俺はアイツが帰ってくるってことに不安しかなかった…」
「だから…変な時期に転校?」
「あぁ――――…俺は転校したくなった……でも、アイツが帰ってきて…また変な気を起こさないようにって――――一旦…俺を実家から遠ざけたかった両親が転校を決めたんだ…///入りたくて…苦労して入った高校だったのに…あの人たちは///実の娘の方の生活を優先したんだ――――あの時みたいに…」