👿サディステック👼エンジェル
第10章 相手のない幸せ
早く帰りたい――――…
と、スマホの手帳機能を開き…悠の名前を発見し…見つめる。
病院は消灯の時間が過ぎているようだが――――…パタパタと関係者が歩く足音が聞こえる。
個室の自分のいる部屋はナースステーションから離れているのか…足音が遠く感じる。
24時間――――…病院の機能は止まらないのだ…看護士は常に動いているのだろう。
教師もブラック企業だとは思うが…看護士…病院関係者の労働者も大変だ。
コツコツ――――コツコツ…
また、誰かが歩いている。
ここが何科か分からないが……見回りか?こちらに近づいてする足音が聞こえる。
カラカラカラ――――…