👿サディステック👼エンジェル
第10章 相手のない幸せ
足音が病室の前で止まったと思うと…
部屋の扉が開けられる音がした。
さっきまで――――…悠がいたのだ…ちゃんと帰ったか、ちゃんと就寝したのか…看護士も見回りに来たのだろう。
そう思い――――俺は手帳機能を開いた画面をサッと布団に隠し…寝ているアピールを看護士に背中で見せる。
扉に背を向けていた俺は看護士が入ってきた気配だけは分かるものの…早く出ていかないかな?と、思っていた。
が――――…足音はベッドのすぐそばまで来て…止まる。
「起きてるの――――知ってるんだから…」
ハッ!と、耳元で囁かれたことに驚き俺は振り替える!
「なっ!?」
「シー…病院ではお静かに…///桃李…」
俺は驚き目を見開く!だって――――…
目の前には…貸し出し用の病院のパジャマを上に羽織っただけの…京子が――――…俺を見下ろし…ニヤリと笑っていたのだ!
「ど――――!?なっ!」