👿サディステック👼エンジェル
第10章 相手のない幸せ
「シー…夜の病院だよ?静かにしないと……」
「!ん、んんん!ん――――!」
京子はニヤリと俺を見下ろすと、幸せそうに目を細める。
「やっと――――帰ってこれたんだよ?パパとママを何年だまし続けたと思ってるの?私たちの愛を引き裂こうとするなんて…いい死に方しないだろうね」
俺は必死に抵抗する……
が、病院だと思うと…何故だが体が言うことをきかない。
「ねぇ――――所で…事故にあったメス豚…死んだ?久しぶり桃李に会えると思って待ってたのに…女と歩いてるんだもん……血が上っちゃって――――うっかり、押してしまったこと後悔してるのよ?」
――――やっぱり…やっぱり…コイツが…内藤先生を突き飛ばした…犯人だ!
「ん!んんん――――」
「でも、担任の先生だったんだって?――――本当に悪いことしちゃった…。でも…桃李の事を狙ってる目をしてたから…いいよね?」
――――いいわけが無い!