👿サディステック👼エンジェル
第11章 誰も知らない――――…
大きな殺人事件だった――――…そう聞くが…
全く思い出せないし…
何で俺が巻き込まれたのかさえ…理解できない。
不安だったが…
特に生活に不便はなく――――…俺は、精神科の先生と弁護士の元…生きていくのにいっぱい、いっぱいだった。
しかも、前の家族とは縁を切り…新しい名前と住所新しい養父の元へ行くことになった。
なにやら、事件の参考人として裁判に出るかと――――聞かれたが…未成年だったことで…免除され手厚く保護された。
事件がその後どうなったかなんて――――知らない。
だって、記憶にないし――――俺には関係ないことだと思ったから。
聞かれても、覚えていないのだ…裁判に出て証言する意味もない。役にたたないことは自分が一番わかっている。