👿サディステック👼エンジェル
第11章 誰も知らない――――…
「おっ、川端 (かわばた)さんとこの太陽(たいよう)じゃないか!お、娘と一緒に畑仕事か?羨ましいねぇ~!」
「西野(にしの)さんだって――――昔は息子さんと畑に通ってたじゃないですかぁ~」
帰り道、近所の西野さんに声をかけられる。
同じく農家たが、彼は酪農家である。
「いつも、美味しい牛乳助かってます!」
「いやいや、収穫出来ない――――余りもので申し訳ないが、煮沸すれば飲めるし加工もしやすいから――――この前、嫁さんがチーズにしたって報告に来たぞ?つ――――か、いい嫁さんだよな?可愛いし働きもんだし!」
俺が、三年前に結婚した女性は、農業とは無関係ない生命保険の仕事でこの土地を訪れたが――――…何度か話をしているうちに意気投合して…付き合うことに。
あれよあれよと――――…関係は進み…三年前に結婚した。
まぁ、子供が出来たってのが一番の理由だが…いつかは一緒になると…思っていたからタイミングとしては良かったのだと思う。
二人目も順調にできたし――――…
俺は、記憶が無いが今は幸せだ。