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中イキするまで犯され地獄に堕ちていく

第10章 【出来の悪い義兄に嫌々ながら犯される毎日】








「なぁ、早苗ちゃん、金貸してくれよ」




突然、新居にやって来るのはただ今絶賛無職中の義兄、ヨシカズさん。
仕事をしても続かない、趣味は競馬にスロット、全財産叩いてボートレースに注ぎ込んじゃうような人。
私はそんな義兄だとは知らずにこの人の弟と結婚した。




「またですか、お義兄さん」




今月で2度目。
前に貸した3万円も戻ってきてないのに。
いつもみすぼらしい格好で小汚い。
新築マンション内を歩かないで欲しい。
ご近所さんに見られたりでもしたら嫌だなっていつも思う。
仕方なく中に招き入れ、出したくもないお茶を出し、早く帰って欲しいので財布から現金を抜いて差し出してしまう。




「さすが話が早いわ、良い嫁を貰ったなぁ、ヨシユキは」と2万を渡そうとしたがもう1枚抜き取られてしまった。




「今月はもう、これで最後にしてください」




「そんな悲しい顔するなよ、またバリバリ稼いで来るだろ?ヨシユキが」




「ずっと、お金借りに来るつもりですか?」




「ヨシユキの耳には入れてないらしいじゃん、健気だねぇ、旦那のお兄さんだもんな?良く思われたい一心で陰口を叩くの我慢してんだろ?仕方ねぇじゃん、俺、今は働けねぇから」




腰を悪くして療養中だと聞いている。
ヘルニアが悪化したと。
土木作業員だった義兄はやむを得ず退職するしかなかった、とか。
失業保険ももうすぐ底をつくらしい。




この結婚が決まって、初の顔合わせの時も義兄はあまり話さなかったし紹介もそこそこだった。
弟のヨシユキさんもあまり紹介したくないって感じだったし。
家族間でも何か上手くいってないこともあるんだろうと無理に聞きはしなかった。
まさか、こんな出来の悪い、お金に無頓着でギャンブル依存症なまでだとはこの時思ってもみなかった。




「今週デカいレースがあんだよ、勝ったらちゃんと返しに来るからさ、ありがとな」




負けたら…?
また平気な顔して「貸して」と言うんだろう。
どこまで許せば良いの?
確かに、ヨシユキさんは大手企業に勤めていて生活費に困る事はない。
ご両親にも家を買ってあげていたし、定年退職したご両親に仕送りだって出来るほど。
まだ子供も居ないし夫婦2人だけだから余裕がある。









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