
野良猫さん。
第2章 門限
「彰彦(あきひこ)、今日お前日直だろ!」
よりによって日直の日に遅刻。
「お前、前回の日直も遅刻したろ!」
ぐうの音も出ない。
顔の前で手を合わせてペコペコするしかない‥。
「すまん日高。とりあえず何か奢るから許して」
「じゃあ放課後カラオケな!決定な!」
「え、ちょっと待った。今日?」
「異論は認めん!」
門限、絶対やばい。
「えーっと‥」
でも、こうして放課後に友達と遊ぶのって初めてだ。
なんかスゲーわくわくする。
「分かった、カラオケな」
連絡入れとけば、一日くらい大丈夫かな。
