I‘m yours forever
第6章 どの道、美月は愛される
「では...早速撮影といきたいところだが、その前に今現在のお前の心境を聞かせてもらおうか。」
肘掛け椅子に深々と座った彼は、弱者を搾取する強者のような笑みを浮かべていた。
「か、快感も有りますが、
正直...と、とても恥ずかしいです。」
「自ら俺の所有物だと告白しておきながら、未だに羞恥があるのか?」
「も、申し訳ございません。私...その...性奴隷の経験が皆無でして...」
「成る程。調教しがいのある奴だ。SM経験も無かったのだろう?」
「は、はい...ご、ご主人様に開発されて完全にマ、マゾへと覚醒致しました。」
「では近い将来、従属する喜びを味わう事になるだろう。楽しみしていなさい。...ところで気掛かりな事が1つある。」
「は、はい、ご主人様。一体...何でしょう?」
「お前は現在、教職に就いているようだが、それは何故だ?私の性奴隷兼愛玩動物となった今、一般的な勤労の必要性は無い筈だが。」
そう彼に尋ねられ、私は一瞬固まってしまった。本当に仕事を辞めて欲しいのかと勘違いしてしまったからだ。
だが2ヶ月前の記憶を遡り、演技でありプレイの一環だと気付く。早鐘を打っていた私の心臓が徐々に落ち着いていくのを感じた。