I‘m yours forever
第1章 美月、傷つく
「.......さて、予定ではお前がコンプレックスだと言う身体の部位を時間をかけて愛撫するつもりだった。」
隙間から差し込まれた彼の手が、私の陰部を包み隠しているショーツへ到達すると、的確に秘部からクリトリスまでを下着越しでありながら、指でなぞった。
「だが不要ならば、お前の望み通りにココを攻めてしまおうかと思っている。」
何度か指でなぞるのを往復した後、敢えて名称を言わず声色で強調した陰梃は特に指を窪ませるように触れる。
「んっ!...アァ....んっ....攻めて...下さい....」
腰をゆらゆらと揺らしながら、淫らな欲望を口にすれば、彼の目が雄々しくギラついた。
「あぁ....んっ....んっ......ヤァ」
ショーツ越しでも何処が私のイイ部分なのか、正確に理解している彼の手は、クリトリス一点に絞ると、優しく円を描くように動く。
その円を描くようなソフトな触れな方が、爪で引っ掻くように触れ方に、そして肩を支点として腕全体を小刻みに振動させるような激しいものへと変わっていく。
「あぁん、んっ゛、黎一さ、んっ、アッ、ダメッ、アッ、んッ、イッ、ク。」
腰をクネクネと動かしながら、絶頂へと導かれる私の、媚びが含まれた甘ったるい声がホテルの室内に響き渡る。
「妖艶だよ、美月。」
そう言って目を細めて笑った彼はそのまま私のクリトリスを指の腹でグリグリと押した。
「アッ!」
ビクッと大袈裟なまでに身体が震え、快楽が一気に脳天まで突き抜けていく。
「指だけでイったのか?敏感だな。」
暫くは快感の余韻に浸れていった私の耳に揶揄うような彼の声が入ってくる。
「は、はい....ご、ごめんなさい。私ばっかり気持ち良くなっちゃって....。」
その言葉によって一気に冷静になった私は、顔を真っ赤にしながら黎一さんに謝った。