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主治医との結婚生活

第9章 世界で1番…

子育てしていると 怒ってばかり。
別に 好きで  怒っている訳ではないけど…
上手く 進まない事が 多すぎて 
イライラしてしまう。 

本当は…
奏真さんの隣で もっと笑って
かわいい奥さん で いたいし
娘にだって 笑顔で いたい。

でも…
理想 と 現実の差 は 大きい。


「…奏真さんに 嫌われたくないな…」
私はふっと不安に駆られて 自分の体を ぎゅっと 
抱きしめる。

と、

後ろから 奏真さんに 抱きしめられた。

「僕が… 何だって?」

大好きな人の 匂いに 包まれる。

奏真さんに 抱きしめられると 途端に心が
落ち着くから 不思議…。

「…奏真さんに 嫌われたくないな って…」

私の言葉に 奏真さんは 驚いた顔をする。

「どうしたの? 随分と 不安定だね…?」

心配そうに 髪を撫でてくる。
私は 日ごろの反省を溢し始めた。

「私… 怒って ばっかりで…」

「うん。明ちゃんを苦しませてごめんね?」

奏真さんの謝罪に 頭を横に振る。

「違うの。 私が上手く 立ち回れなくて 
イライラしちゃって…」

「それだけ 一生懸命って 事でしょう ?」

「自己管理もろくに出来なくて…
太っちゃうし…。」

「えっ? そうかな?!」 

奏真さんは少し体を離して 私の体を
確認し始める。

「ヤだ…! そんな、見ないでよ!」

私は 慌てて 腕を纒わせ、体の輪郭を隠す。


「… 明花…」

奏真さんが 静かに 私を 呼び捨てに 
し出した。

「見せて。 隠しちゃダメ。」

… 逆らえない

私は 従順になって、 恐る恐る 纏っていた
腕を解く。

「そう。 良い子だね。 おいで…
暖菜も 自分の部屋で 寝たからね…。」

手首を捕まれて
奏真さんと 寝室に入った。

奏真さんはベッドに腰を降ろして
私を見る。

「見せてごらん 明花…  脱いで。」

奏真さんの眼が 妖しく光って ドキッとする。 

私は よいよ 反抗出来なくなって

奏真さんの眼 に 操られる様に 
服に手を掛ける。

エプロンの紐を解いて 落とし…

着ていた 薄手のニットを捲る。

一瞬… 躊躇って 手が止まると…

「明花…?」

その先を急かす様に名前を呼ばれ… 
 
いけない事を 注意された 気分になる…



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