テキストサイズ

主治医との結婚生活

第9章 世界で1番…

奏真さんの言葉に 恐る恐る 目を 開ける。

「どうしたら明花を嫌いになれるのか…
教えて欲しいくらいだよ。
僕は どんどん 明花を好きになって 
困っているのに…」

繋がったまま 両手の指を絡めて 
奏真さんを見下ろす。

「私…っ でも… すぐ 怒っちゃうし…
可愛くなんて 居られなくて…」

「大丈夫だよ。 
明花ちゃんは 僕が抱きしめてあげれば 
すぐに 元の可愛い明花に戻るよ。
僕が 治してあげる…。」

下から 突き上げられて 甘い声が 漏れる。

「確かに… 奏真先生にしか… 治せない…。  私…っ 奏真先生にずっと 好きでいて貰いたい…。嫌われたくない…」

私は 恥ずかしくて目を瞑る。

「ずっと… 好きだよ…? 

鏡… 見てごらん? 明花…。 
とっても可愛いから…」

奏真さんに 指示されて…
私は 恐る恐る 鏡を見る。

そこに映った私は…
まるで10代の子みたいに 恥ずかしそうに  眉を下げて 幸せそうに頬を染める。

「きれいでしょう? 世界一可愛い 僕の奥さん。」

奏真さんの首に抱きつく。

「… やっぱり 恥ずかしいよ…!」

奏真さんは ふふっと笑った。

「明花ちゃんが可愛いのは当たり前だよ。
僕が 可愛いがってあげてるからね…。
でも… 1番可愛い明花は 
僕だけが見れるんだ。僕だけのものだよ。」

ぎゅっと 抱きしめられる。

「佳真(けいま)先生も知らない… 
僕だけのもの…」

奏真さんの言葉に驚いて 顔をあげる。

「恨み深い…!」

私の言葉に 奏真さんは 笑った。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ