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主治医との結婚生活

第10章 仕事

鳴沢さんは ミナさんのキッチンのアシストと、
ホールを取仕切っている。

私は 浅見さんという中学生のお子さんを持つ
先輩ママさんと一緒に、ホールを担当する。

私も とりあえずは 週2の勤務なので
なかなかの人手不足だ…。

更に、 子供がいると 予期せずに欠勤なんて事も
あり得る。

そんな時は 平然と張り紙を出して 
店を休業にしてしまうらしい。

「子供がいるとさ、急な熱とかケガとか、
仕方ないじゃない? 
その辺は緩くやってるから
お互いに無理しないで行こう!」

ミナさん、鳴沢さんに言われて 気が楽になった。

「本当は ここの店は旦那の居酒屋だけのお店
だったんだけど、私が以前から飲食をやって
みたくてね、チャレンジ的にやってるの!
だから余計に 無理しないでね?」

子育てが落ち着いてきて、 
やっと 夢に向かって 踏み出し始めた…!
というミナさんの話は 感動した…!

微力ながらお手伝いが出来たら…!と奮起する。

ここで働くママさん達は 
そんなミナさんに憧れて…
力になりたい様な気持ちで集まっている
そんな雰囲気だった。

そんな 開いてる様な 閉まっている様な 
お店だから、
お客さんは顔馴染の常連さんが中心で、
たまにオシャレな雰囲気に惹かれて
大学生の女の子達や奥様方が来る程度。

人の出入りが少ない(回転率の悪い)お店(笑)

だから 割りと楽しく 肩の力を抜いて 
働き出せた。


そんな風に働き始めて 数ヶ月。

私は楽しく仕事をしていたのだが…

中学生ママの浅見さんが お子さんの塾通いの
サポートで 家が忙しくなって 
辞めてしまった。

急遽代打で、ミナさんの知り合いだという男の子が
入って来た。

名前は煌大(こうた)くんと言って
ミナさんお子さんの幼馴染らしい。

仕事を辞めて、フラフラしていた所を
ミナさんに捕まった(?)らしい。

23歳… と 若い!!!

煌大くんを前に 
自分が オバさんになったことを痛感する(泣)

煌大くんは人懐っこくて、
私にも よく話し掛けてくれる。

お客さんからも 人気があった。

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