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主治医との結婚生活

第18章 睦み合い

ここぞとばかりに 甘える。

普段より 素直に甘える私に 
奏真さんも ご機嫌だった。

手を繋いで 本館の食事処を目指す。



奏真さんの浴衣姿は… かっこいい!

水泳をしている 体つきのせいかな?
肩幅がしっかりしていて  良い…! 


浴衣の隙間から見える 胸が 
セクシーで 鼻血が出そう…(笑)

何だ? この 半端ない 色気は…
手を引かれながら 顔を真っ赤にして 俯く。


「…どうしたの?」

私の異変に気がついた奏真さんが 私に振り返る。


「…や…、 何でも ナイ…!」

奏真さんは短く息を吐いて、 俯く私の顎を掬う。

「? あれ… 顔 真っ赤… ?」


私は直視出来ずに 堪らずに目を瞑る。


「だって… 奏真さん… 
かっこいいんだもん…」

「ふ…っ  何言ってんの…
明花ちゃんの方が可愛いよ。
浴衣 とても似合ってる。」

腰を引き寄せられて キスする。

「…その可愛い浴衣姿で乱れたら 
最高に可愛いだろうね…」

「え… 」

奏真さんのセリフに固まる。

「ふふっ とりあえずご飯を食べに行こう?」

奏真さんは私の手を引いて 歩き出す。


主治医の言葉は いとも簡単に私を操る。
体が火照って困った。



本館のお食事処も 
1つ1つ個室になっていた。

畳のお部屋で こちらからも 
雄大な山々と湖がよく見えた。

女将さんが 正座をして 丁寧に挨拶してくれ、
その後 目の前の料理を説明してくれた。


「お飲み物は いかが致しますか?」

女将さんに聞かれて 奏真さんと 見合わせる。

「飲む?」

奏真さんに聞かれて 頭を横に振って遠慮する。

「僕はじゃあ この冷酒を1杯いただこうかな…?」


そうして お洒落なグラスに 
冷酒が 運ばれてきた。

奏真さんは いつも 全国的に名の知れた 
この地元の名酒を 好んで頼む。

地元で 飲むのが 格別なのだそう…。


「明花ちゃんも 飲めば良かったのに…」

「折角の旅行なのに 記憶を飛ばしたくない
ですもん…!」

「ドクターストップ かけてあげるよ?
飲めば?」

「… 何でそんなに飲ませたがるの…(笑)」

「そりゃあ 乱れた明花ちゃんが見たいから
でしょ。」



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